2018年春アニメ 銀河英雄伝説 | 1~5話の感想!

管理人のりゃうです。
こちらの記事では2018年4月~放送中のTVアニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These」1~5話の視聴後の感想を記事にしています!あまり詳細は書かない予定ですが、視聴後感想ということもあり多少のネタバレありになりますので、未視聴の方はご注意ください。
なお、原作・前作は未読・未視聴です。初銀河英雄伝説です!

ちなみに、事前情報として、「めちゃくちゃ長い人気シリーズ」「初の刊行は1982年」ということは知っています。

もう一つ、今作の「Die Neue These」は発音としては「ディ・ノイエ・テーゼ」であり、意味は「新説」
2019年にはセカンドシーズンを映画館にて前12話を放映予定だそうです。・・・どういう放映の仕方になるんでしょう?

視聴後感想でなく観るアニメを探したい方はこちら↓

銀河英雄伝説 第1話「永遠の夜の中で」

あらすじ

宇宙には3つの勢力があった。「帝国」「同盟」「自治区」の3つの勢力である。帝国と同盟は長年にわたって勢力争いを繰り広げており、自治区は形ばかりの中立勢力という立場であった。いわゆる三竦み(すくみ)状態である。

銀河英雄伝説_ラインハルト=フォン=ローエングラム
©田中芳樹/松竹 Production I.G

帝国の若き上級大将「ラインハルト・フォン・ローエングラム」は宇宙船艦隊を率いて、まさにこれから同盟軍と衝突するところであった。ラインハルトの副官である「ジークフリード・キルヒアイス」大佐が齎した情報によると敵の軍勢は自軍の2万の2倍にあたる4万だという。
年上の部下にあたる少将~大将たちに、ラインハルトの実績不足ゆえかその若さゆえか、「撤退すべきだ」とする進言を強く受けるが、ラインハルトは「自軍は優勢なのだ」と彼らの意見に取り合わない。
銀河英雄伝説_ラインハルト_ファイェァ
©田中芳樹/松竹 Production I.G

そんなラインハルトに対し、実力ではなく姉が皇帝の妻だという縁故による人事で成り上がった若造だと陰口をたたく彼らであったが、ラインハルトの指揮により圧勝が確実なものとなる。敵を逃がさず、圧倒的な勝利に間違いがないと信じていたラインハルトであったが、その時、敵軍、同盟軍の通信から「自分の指示に従えば助かる」と公言する「ヤン・ウェンリー」の声が届いた。

銀河英雄伝説1話の感想

思わず「おおっ!」とテンションが上がってしまいました。いいですね~!
「銀河英雄伝説」自体は、ずいぶんと昔からある作品で、超長編の人気作ということは知っていましたが、ストーリー的にも惹かれますね!さすがの超長編人気作たる貫禄を感じます!ちなみにですが、上級大将は将軍や元帥のすぐ下の地位で大将よりも上、准将というのは大佐と少将の間の地位のようですよ!
画も元々こんな雰囲気ではあったと思いますが、さらに現代向けになってるんですかね?いきなりイケメンでした!宇宙をバックにした金髪碧眼イケメンなんてずるい・・・そしてラインハルトに続き副官キルヒアイスもイケメンです!なんとなく、薄い本の題材になりそうな空気が漂っていますね・・・。それにしてもどちらも高身長ですね。183cmと190cmとは。

銀河英雄伝説_ジークフリード_キルヒアイス
©田中芳樹/松竹 Production I.G

そして宇宙戦艦同士の戦闘シーンも良かったです!攻撃の砲弾?の描写が実に滑らかで、近づくほどに速さがわかるというリアル感もありました!すごい!
そして原作でもこういう描写だったのかはわからないけれど、キルヒアイスが起動させたり戦艦の指令室の前に映し出される3Dデータの雰囲気がまた良い!
色使いや立体的で複雑な図なのに見やすく描写されていて、タッチパネル的な機能もあるという、まさしく未来を感じさせるスマートでした!
銀河英雄伝説_立体データ
©田中芳樹/松竹 Production I.G

主人公は・・・ラインハルトなのかな?それともヤン=ウェンリー?まだはっきりしませんね。
エンディングクレジットではラインハルトが上に来ていましたが、今回はヤンの出番はほとんどありませんでしたからね。判断基準には出来ないですね。・・・これだけの出番でヤンが上なら主人公確定なんですけどね。ダブル主人公的な感じかな?
雰囲気としては、これまでの争っていた帝国と同盟の幹部クラスの人たちに取って代わる、新しい才能たちが台頭したところ、という感じです。ここから更に立場も上になっていきそうです。
こういう、先が読めないでワクワクできるから原作未読・情報未入手の作品を観るのは溜まりません!

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銀河英雄伝説 第2話「アスターテ会戦」

あらすじ

時は前話の途中まで遡る。視点は同盟側に。

©田中芳樹/松竹 Production I.G
©田中芳樹/松竹 Production I.G

准将であるヤンは上官へと作戦を唱えるが受け入れられない。自軍の数を根拠に優位を疑わない上官であったが、帝国のラインハルトの戦術に見事に戦局を覆された。
尚もヤンの提言を受け入れない上官であったが、負傷によって倒れてしまう。上官から司令官代理の権限を得たヤンは、自分へと通信で自らが指揮権を継いだことと、自らの指示に従えば助かることを伝える。そして事前に仕掛けていた布石を発動させる。
敵に傍受されても内容が把握されないよう指示を出すことに成功する。
一方、帝国側ではラインハルトは自らの戦術を逆手に取られたことに一早く気づく。しかし時すでに遅し。
互いが互いの後尾を追いかけ攻撃し続ける消耗戦へと突入してしまった。
銀河英雄伝説_ラインハルト_しまった
©田中芳樹/松竹 Production I.G

ヤンの通信での宣言を聞いた時には自信過剰なことだと思っていたラインハルトであったが、劣勢を挽回したヤンの手腕を評価する。
消耗戦による被害の拡大を嫌ったヤンとラインハルトは、それぞれに撤退することを決定する。

銀河英雄伝説 第2話の感想

©田中芳樹/松竹 Production I.G
©田中芳樹/松竹 Production I.G    話を聞かない上官五やや呆れ顔「先程も申し上げましたが」

前話からの、視点が逆サイドに行く展開!いいですね!こういうの好きです。
それはさておき細かく観ていきましょう!
まず気になったのは、ヤンに通信を送ってきた相手、ジャンです。サラっと流してしまった人も多そうですが、前話で上官に提言してことごとく却下されてた人ですね・・・。
提言していた時からそうでしたが、聡明な将校だったようです。生きていれば、ヤンと共に時代を担うことになりそうなくらいの惜しい人物といえそうです。
ジャンとヤンは対等な友人関係だったようで、通信している様からも仲の良さが伺えましたね。
前話での通信の時から思ってましたけど、ヤンの声は優しいですよね。人物像もまさにその声の通りみたいです。

そして今回の一番の観どころになるのは、やはり最初に挙げた視点が逆サイドに行くところ!
ヒーローに対してのヴィラン(悪役)といいますか。今回の場合だと、利害のぶつかるヒーロー対ヒーローですね!カッコイイ。
ただこういうストーリーになるとどっちが勝っても寂しさのようなものを感じてしまうことも多いですよね・・・。そこが心配です。
自分がそうじゃないからか、才気溢れる人というのは魅力が半端じゃないですね。ラインハルトとヤン、対立像としてはこの2人が帝国と同盟の象徴になりそうです。

©田中芳樹/松竹 Production I.G
©田中芳樹/松竹 Production I.G

イメージですが、ラインハルトは「高貴」「王子」「絶対者」みたいな有無を言わせぬカリスマ性(1話での金縁の椅子に座ってるところとか、もはやカイザーという称号が似合いそうだと思うほど)。
対するヤンは「優しそう」「温和」「理解者」「親しみやすさ」を備えていそうでいて「誰より聡明」という、ラインハルトとは別の意味で人がついてきそうなカリスマ性。
見た目もさることながら、その性質にも絶妙な対立具合が見受けられますね。
うーん・・・どっちにも幸せになって欲しいし、どちらが統治する国も見てみたい。きっとどちらも良い国になると思います。
そんなことを思いつつ。Cパート、ラインハルト昇進ですね。次回も楽しみです。

銀河英雄伝説 第3話「常勝の天才」

前話の戦いを評され、ラインハルトは昇進を果たした。

銀河英雄伝説_ラインハルト_昇進
©田中芳樹/松竹 Production I.G

場面は過去へと遡る。平民のジークフリード少年の隣の家に貴族が引っ越してきた。それを聞いたジークフリード少年は、家の前で見かけたみすぼらしい様子の男がまさか貴族とは思わず驚く。隣り合っているがゆえ、ジークフリード少年は自然と隣家の子、ラインハルト少年とその姉「アンネローゼ・フォン・クリュートワルト」と知り合う。
学校へ転入したラインハルト少年は上級生から目をつけられるがこれを撃退する。そのラインハルト少年の姉への言い訳に手助けをしたジークフリードとの絆は一層深まることとなった。
銀河英雄伝説_ラインハルト_少年時代_怒り
©田中芳樹/松竹 Production I.G

けれど、平穏で楽しい日々は長くは続かなかった。アンネローゼは皇帝に見初められ、父によって皇帝へ嫁がされることとなる。
ラインハルト少年は父が金と引き換えに姉を売り渡したと察する。
ジークハルト少年の前から姿を消したラインハルト少年だったが、ある時ジークハルト少年の前へと舞い戻る。軍服を纏った姿で。
銀河英雄伝説_ラインハルト_幼年学校入学
©田中芳樹/松竹 Production I.G

ラインハルトとジークフリードは、アンネローゼを取り戻すことを誓い、軍の幼年学校で研鑽を重ね、主席と次席で卒業を果たす。
そしてその夜・・・。
前話で同盟軍を打ち破ったラインハルトとジークフリードは、皇帝妃となったアンネローゼの元を訪れる。そして、姉を取り戻すために支配者として君臨することを誓った夜を思い出すのであった。

銀河英雄伝説 3話の感想

まったく・・・ずるいですね!
今現在イケメン!才能もあり、地位も得た。そして切ない過去を背負っている・・・!
主人公属性が尋常じゃない!1982年時点でこれですか?日本の文化恐ろしいですね!

銀河英雄伝説_ラインハルト_訓練
©田中芳樹/松竹 Production I.G

最近のアニメ・ラノベ・漫画も大好きですが、これほどの主人公属性はそういないんじゃないですか?名作と言われるのも納得せざるを得ないです。
何よりも今回胸を熱くさせたセリフは「なぁ、キルヒアイス…ルドルフに可能だったことが…!俺には不可能だと思うか…?!」。という、大声を出しているわけでもないセリフでした。
そしてその直後から、ジークフリードは敬語になったような感じでした。
ジークフリードの敬語を聞いて、少し驚くものの、無言で意図を理解するラインハルトというのもまたずるいんです。
なんですか、その男同士の固い友情…!カッコ良すぎでしょう!
でもですね、実は一番グッと来てしまったのはまた別のシーンでした。
銀河英雄伝説_ジークフリード_喪失
©田中芳樹/松竹 Production I.G

セリフは無し。けれど思っているであろう感情は言葉無しにダイレクトに伝ってきました・・・!こんな男の子にキュンと来てしまう女性は多そうですね・・・!

ああ、このページでは何話分か書きたいので文字数を抑えるつもりだったのに、つい書きすぎてしまう。
クールでいて、内心は熱すぎるくらいに燃え滾っている、そんなラインハルトとジークフリードのエピソードでした。
これが長く続くなんて…原作が読みたくなってきちゃいます。

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銀河英雄伝 第4話「不敗の魔術師」

あらすじ

ヤン少年は不思議だった。ルドルフが悪人だったとしたら、なぜ支配者となり得たのか。なぜ民衆を従えられたのか。
ヤン少年は父から「それは民衆が楽をしたかったからさ」と教えられた・・・。

銀河英雄伝説_ヤン少年
©田中芳樹/松竹 Production I.G

成長したヤンは戦史を勉強したかったが、父の他界の為に学費が出せず、大学は諦めて士官学校へと通っていた。
その士官学校で、友人となるジャンと、ジャンの幼馴染であり想い人「ジェシカ」と出会った。
平々凡々と突出することなく、どころか赤点スレスレですらあったヤンだが、ある日シミュレーションによる模擬戦で学年主席を鮮やかに打ち破る。この功績により、不本意ながらも戦略研究科への転属の命に従う。ジャンとジェシカと離れてすぐに、ヤンは前線エルファシルへと送られる。帝国軍の侵攻の中、民間人の多くを無事に脱出させたヤンは、「エルファシルの英雄」と称えられるようになった。
銀河英雄伝説_ヤン_窓辺
©田中芳樹/松竹 Production I.G

それに伴って昇進を果たしたヤンは広い住居を与えられ、広く知られている制度に則り養子をとる。時を同じくして、ジャンとジェシカの婚約を知る。ヤンは一人窓辺に佇み、「私は未来を見たい」そう言っていたジェシカの横顔を思い出すのであった。

銀河英雄伝説4話の感想

銀河英雄伝説_ヤン学生時代_ジャン_ジェシカ
©田中芳樹/松竹 Production I.G

前回の3話でのラインハルトと対比させたヤン回でしたね。
苛烈なラインハルトに対して、どこまでもとぼけた戦史オタクのヤン。
最速で駆けあがる野心家のラインハルトに対して、昇進を喜ばない昼行燈ぶりのヤン。
1話2話の会戦で愚鈍な上官のせいでジャンは命を落としてしまうのを知っているから、上のような写真は辛い・・・。
そしてやはり「結婚」はフラグなのですね・・・。1話と2話を先に観ていなければラインハルトにとってのキルヒアイスのように、ジャンはヤンにとっての相棒ともいえる存在になるんじゃないかと期待しているところです。
実際に生きていれば、ヤンがさらに昇進した先の未来ではそうなり得たんじゃないかと思えてまた辛くなります。
銀河英雄伝説_謎の少女
©田中芳樹/松竹 Production I.G

しんみりしてしまうので別の話です。この少女は誰なんでしょう?
モブキャラにしてはなんか印象的ですね。少し成長した後にでもヤンと再会しそうな気がします。
ヤンの恋のお相手・・・になるのは難しそうですが、少女の表情的には少女はヤンに興味がありそうですね。むしろヤンがモテまくっていないのが不思議なくらいだから今はチャンスですね!今後に期待です。

銀河英雄伝説 第5話「第十三艦隊誕生」

あらすじ

銀河英雄伝説_英雄は君だ
©田中芳樹/松竹 Production I.G   英雄が必要、つまり君だ、ヤン准将

時は1話と2話で語られた「アスターテ会戦」後へと戻る。ヤンは「ユリアン・ミンツ」を養子にとり、一つ屋根の下で暮らしていた。
アスターテ会戦での多くの犠牲を弔う為、慰霊祭が開催されていた。壇上で今回の犠牲は尊いものであり、その犠牲の責任を帝国のせいだとする演説をヤンは肯定出来ずにおり、その否定的な態度に目をつけられてしまう。
銀河英雄伝説_サーカス団
©田中芳樹/松竹 Production I.G  サーカス団

そしてまた婚約者のジャンを喪ったジェシカも、その演説者自身は演説内容とは裏腹に犠牲を払おうとしてしていない様について言及する。拘束されかけたジェシカを連れ出したヤンは、命を狙われ帰宅後にも主戦派の団体の襲撃を受ける。
これを撃退したヤンは中将から呼び出され、自らが英雄とされることと新設する第十三艦隊の司令官となること、「イゼルローン要塞」攻略が最初の任務となることを聞かされる。

銀河英雄伝説5話の感想

出だし早々から気になったことが一つあります。何がどうなったらこうなるんでしょうw

銀河英雄伝説_ヤン_水びたし
©田中芳樹/松竹 Production I.G

後にサーカス団を撃退する庭への水まき用のスプリンクラーが誤作動してしまったんでしょうか?
家から出てきたところに命中させるとか、設計ミスとしか思えませんwwその方向に向かって使うことないでしょうw

今回は話の主軸としては慰霊祭からも見られる戦いへの同調圧力へのヤンの反発心と、その不本意な圧力に第十三艦隊の司令官として功績を残せば抗しうるという部分がよく描かれていましたね。派手な回ではありませんでしたが、これからのヤンの行動原理に大きく関わりそうな回でしたね。
「自由」とは言うものの従わなければ武力による報復というのも、なかなかにエキセントリックな自由ですね。
今回のサーカス団みたいな人たち嫌いです。自分の考えを力づくで押し付ける。嫌いです。
しかも正体は大佐ですか。一般人ではなく軍関係者、しかも将校クラスがそんなことしちゃっていいんですか・・・?
こんな上官だったら最悪ですね。絶対上司にしたくないキャラです。近づきたくないですね。

そうそう、ヤンとジェシカの言葉遣いがちょっと気になりました。「君」ではなく「あなた」であったり、「出世なさってね」という部分が、以前の学生同士の気安い関係から、それぞれが一人の大人として距離感を持った付き合い方になった感じがしますね。
それが大人になるということなんでしょうが、少し寂しい思いです。
それにしても毎回面白いです。さすがの一言ですね。次回も楽しみです。
では最後に未来のチェスの、ものすごい無理ゲー感漂う盤面の画像を添えておきます。また6話も観たら書きます。

銀河英雄伝説_チェス_無理ゲー
©田中芳樹/松竹 Production I.G

Posted by りゃう